最初秋葉原でパッケージを見かけた時は、なんだバカゲーか、と見向きもしなかった。しかし、ネットでの評価や、1999年ゲーム賞４位という実力や、クニツィア作ということを考えると、どうも違うようだ、と再考させられた。そうこうするうちに、いつの間にか秋葉原から姿を消してしまい、メビウスに再入荷されたのに飛びついて手に入れた次第。

　これは、日本地図上に配置された「かぶと」「田」「仏像」のアイテムを手に入れるゲームです。できるだけ多くのアイテムを手に入れた人が勝ちですが、ちょっと勝利条件にひねりがあります。それぞれの種類のアイテムを一番多く持つ人が、勝利候補。で、勝利候補者の中で、その１位のアイテムを除いた他のアイテムの数が多い人が、最終的に勝ち、となります。

　アイテムは、その周りの陸地をぐるっと自分の六角タイルで囲むことで取得できます。他人のタイルと自分のタイルの両方で囲んだ場合は、タイルにかかれている数字を足し、多い方が、アイテムを取得することができます。ルールの基本は、こんな感じです。

　

　変な日本語が書かれているのが笑える、とかいうレビューも多いが、意外としっかりとしたゲーム性を持ったゲームだと思う。また漆塗りっぽくひんやりした手触りの「かぶと」「他」「仏像」の駒も悪くない。

　怪しげなパッケージで手を出しづらい人もいると思うけど、結構面白いので、是非お薦めしたいゲームの一つ。　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（2002年10月28日・記）

　データ
　Reiner Knizia作
　(c)1998 Hans im Gluck／２ー４人用／１0歳以上
　４５分