バベル Babel


 

2001年ゲーム大賞にノミネートされた二人用ゲーム。評判を聞いて随分前に購入していたが、未開封でした。

 それぞれが所有する5つの建設地に、住民を移住させ神殿を建てるゲームです。5つの民族がいて、5つの建設地があり、 どの建設地にでもいいので、先に15段分の塔を建てた方の勝ちになります(正確には、もう少し勝利条件は複雑です)。

 5つの民族それぞれに特徴があり、相手の塔を破壊したり、民族を離散させたり…民族の特殊能力を使用するための条件発生にも頭を使うので、自分の手番で どうしようかと悩むことになります(それが楽しい?) 但し、引くカードの運にも左右されるので、戦略と運のバランスが非常にいい感じです。

 相手を攻撃することもあるので、もう少し殺伐となるかな、とプレイ前は思っていたけど(塔の建設にも忙しく)そうでもない。初回プレイは負けてしまいましたが、勝ちそうと思ったのに 負けちゃったよ…ってな感じで、もう1回やろう、ってなりそうなゲームです。

 カード、ボードのデザインも洒落た感じで平均点以上。プレイヤーの駒が、レンガっぽい手触りなのはグッドです。 またCOSMOSの作品でいつもながら感心させられるのは、箱にぴったり駒が納められるところで、それでかつ取り出しやすい、これもそういう作品。

 二人用ボードゲームとしては、今までで一番好みのタイプ。

                   (2002年10月20日・記)

 データ
 Uwe Rosenberg & Hagen Dorgathen作
 (c)2000 Kosmos Verlag/2人用/12歳以上
 45−60分